体を整える

四十肩になって気づいたこと 〜1回で治った奇跡とその後の体のこと〜

Natsuwo

4年前、突然左腕が上がらなくなりました。痛みはほとんどありません。ただ、洗濯物を干すときに左手が伸びず、左足だけ背伸びして対応する日々。激痛が走るわけでもなく、なんとなく不便だけど、まあ生活できないほどではない。そんな軽い気持ちで、最初は整形外科に行きました。

レントゲンを撮ってもらって「異常は…ありますが、病気ではありません」とのこと。要するに四十肩。関節や筋肉の衰え、老化現象のような説明を受け、リハビリ室で電気治療を受けましたが、特に何も感じない。ただ座っているだけのような時間。湿布を処方され、「通ってくださいね」と言われたものの、どうにも気が進まず、そのままフェードアウト。

その後は書店で見つけた「四十肩体操」の本を読んでは試し、違う本を見つけてはまた試し…。効果があるのかないのかもよくわからないまま、月日が流れていきました。

そんな時、ポストに入っていたチラシが目にとまりました。近所の大手チェーン整骨院。軽い気持ちで行ってみると、まずは丁寧すぎるほどの説明からスタート。体の状態をみっちり30分かけて説明してくれて、施術開始。整体と鍼灸を組み合わせた施術で、体がなんだか軽い感じがする!と感動。しかし、個室に戻って料金説明が始まり、びっくり。すべてセットで月4万円。「これは無理だな」と丁寧に断り、深々と頭を下げてそっと帰宅。

帰り道ふと思ったんです。私は仕事柄、結婚指輪をしていませんし、保険証も社保本人。もしかして「独身の働く女性=経済的に余裕がある」と思われたのでは…?もし「5人の子どもがいるんです」なんて言ってたら、違うプランを提示されたのでは…と。いやいや、それは私の心が汚れているだけでしょうか。

それからは個人経営の整体へ。全身を整える施術を受けつつ、「人に触れてもらうって、なんて気持ちがいいんだろう」と思いながら、心も少しほぐれていきました。ただ、肝心の四十肩はあまり改善せず。3ヶ月ほど通った頃に「自宅での体操や軽い筋トレを続けてくださいね」とアドバイスを受け、「え…自分でやるの?ここじゃもう治らないの?」とちょっとした不安も。

その後、「もう1回だけ、違うところに行ってみよう」と思い立ち、別の整体院へ。そこで、なんと一度の施術で劇的に改善!目の高さまでしか上がらなかった左腕が、耳の横までスッと上がったんです。本当に一回で。衝撃でした。

それから4年。今ではほぼ完治と言ってもいいくらい、腕は自由に動きます。最後の整体院で言われた「あと少し肩関節のロックがあるかもね」という言葉を思い出しながら、今もゆるく体操は続けています。

四十肩経験者の方から「片方が終わると、もう片方も来るよ」と言われたことがあります。実際その方は右→左→右と来たそうで…。私も覚悟はしつつ、今は体の歪みを整えることに関心が向いています。

左右対称に、まっすぐ立つこと。姿勢を整えること。いろんな体操を試す中で、「この動き、すごく効く!」と感じた瞬間があります。体が楽になる動きは、どうやら肩よりも背中にアプローチしているとき。今の私は「問題は肩じゃなくて、背中だったのかも?」とひそかに思っています。ちなみに、左の肩甲骨はいまだに少し埋もれたまま。ここも、じっくり向き合っていきたいところです。

四十肩になって感じたのは、結局“自分の体とどう向き合うか”ということ。

病院、整骨院、整体、体操本…。あらゆる手段を試しながら、自分の体に合う方法を探していく旅のようなものでした。人によって合う場所、合う先生、合う体操は違うと思います。だからこそ、「これが正解!」というよりは、「選択肢を持っておくこと」が大切なのかもしれません。

今、少しでも「肩が上がらないかも?」と感じている方へ。すぐに治らなくても、あきらめずにいろんな選択肢を試してみてください。ある日、ふと自分にぴったりの方法に出会えるかもしれません。

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Natsuwo
アラフィフ兼業主婦
1977年生まれ。 アラフィフ主婦が、体づくりと副収入づくりを目指して綴るブログです。
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